茶道初心者におすすめ!茶道を学ぶのに役立つ漫画はこの10作品!

こんにちは、 茶道具通販専門店ふげつ工房、代表の田中です^^

茶道は日本人の精神を育んだ文化であり、
「人をもてなすこころ」が
茶道の神髄だと言えるでしょう。

とはいえこの茶道、
名前は知っていても
実際にチャレンジしたことはない、
という人も多いのではないでしょうか。

とりあえず茶道に触れてみたい
という場合に役立つのが、
茶道を題材にした漫画です。

現在当店「ふげつ工房」に
定期的に通ってくれているかたで
茶道漫画に詳しいかたがいらっしゃったので、
おすすめ作品を教えていただきました^^

そこでこの記事では、
茶道を扱っている漫画を
10作品選んでご紹介いたします。

今回選んだ茶道漫画の特徴とは

茶道を題材にした漫画は幾つかありますが、
中学や高校の茶道部を舞台にしたものが多く見られます。

今回選んだ10作品の場合も同様で、
7つが茶道部での物語です。

コメディタッチのものがほとんどであり、
気楽に読めるラインナップとなっています。

残りの3つのうち、1つは
歴史漫画で他の2つは社会人が主人公です。

3つとも異色作なので、
茶道を違った面から楽しめるでしょう。

茶道を学べる漫画も含まれているので、
読みながら知識を深めましょう。

なお、この記事内のデータは2020年時点のものです。

お茶にごす。

この漫画は茶道部と不良学生
という組み合わせがユニークな作品です。

作者は西森博之さんで、
代表作である「今日から俺は!!」や
「天使な小生意気」を読んだことのある人も多いのではないでしょうか。

基本データ

「週刊少年サンデー」にて、
2007年18号から2009年35号まで連載されました。

単行本は全11巻であり、
小学館が発売しています。

1巻目の発売日は2007年8月10日です。
話数カウントは、「第○服」という茶道に因んだものが採用されています。

漫画の内容

不良少年である船橋雅矢が、
暴力から卒業すべく入ったのが茶道部。

茶道部部長である姉崎奈緒美や
茶道部員たちとともに、
怖い見た目をした雅矢の前途多難な部活動が開始される、
といったギャグ漫画です。

シンプルな絵柄で、茶道を学びながら
不良から脱していく雅矢の姿をほのぼのと描いています。

茶道との関わり合いの中で、
成長していく雅矢の姿が見どころです。

おちゃらかほい!

おちゃらかほい!は、13歳でデビューしたという、
やぶうち優さんが作者です。

「ちゃお」の看板作家であったこともあり、
好きな漫画家として挙げる人も少なくないと思います。

代表作は「ないしょのつぼみ」や「まほちゅー!」などです。

基本データ

掲載誌は「ちゃお」です。
連載期間は1997年6月号から1998年5月号まで。

全12話ですが、
「ちゃおデラックス」の1997年春の号と初秋の号、
そして冬の号と1998年春の号に番外編が掲載されています。

単行本は全2巻が小学館から出ており、
1巻目の発売日は1998年2月です。
現在は絶版ですが、オンデマンドで手に入れることができます。

内容

天然ハチャメチャコメディーと称されるように、
とても楽しい漫画となっています。

主人公は中学生の早乙女茶織です。

彼女が茶道部に入るのは、
おしとやかな女性になりたかったため。

しかし彼女は、
個性豊かな茶道部のメンバーに翻弄されてしまいます。

さて、彼女はどうなっていくのでしょうか。

表萬家裏萬家

この漫画の作者は澤井健さんです。

「愛咬癖の女」でデビューしたのち、
「イオナ」で有名になった漫画家です。

作品の数はそれほど多くはなく、
現在はイラストレーターとして活躍しています。

基本データ

掲載誌は「ビッグコミックスピリッツ」で、
連載期間は1988~1989年です。

単行本は全2巻で、発売元は小学館です。

1巻目の発売は1989年ですが、
現在は2巻とも絶版となっているので、
手に入れるのであれば古本屋か
オークションサイトなどを利用するしかありません。

内容

主人公である日本舞踊家元の次男、
藤原晴信とともに逃避行に出るのが、
茶道家元表萬家の慈瑠(じる)。

そこに裏萬家の寿璃(じゅり)も加わり、
茶道家というある意味特殊な
家風に振り回されながら
二人の逃避行は続いていきます。

茶道の表千家と裏千家の確執をテーマとしていますが、

パロディ満載の漫画なので、
肩肘張らずに楽しめるのがこの作品のよい点です。

着物王子は恋をあばく

2006年に、「キミはボーイフレンド?」
でデビューした藤中千聖さんがこの漫画の作者です。

読み切り作品の多い漫画家なのが特徴で、
連載作としては「シェイクスピアのお気に召すまま」や「艶やかプリンス」などがあります。

基本データ

掲載誌は「Sho-Comi」で、
連載期間は2012年19号から同年21号までです。

全3話と短めの作品ですが、単行本も出ています。

発売日は2013年1月25日で、小学館からの発売です。

表題作の他に読み切りが2作、同時収録されています。

電子書籍にもなっており、購入しやすいのがよい点ですね。

内容

茶道部部員の幾原桜は、
ある日交通事故に遭ってしまいます。

その結果、事故以前の1年分の記憶を失った桜ですが、
事故直前に誰かに告白されたことは薄っすらと記憶に残っています。

その相手とは茶道部の男子部員2人のうちどちらなのか?
といった内容の、恋愛を主軸とした作品です。

茶道部らしい、和服男子が登場するのも
見逃せないポイントです。

ケッコーなお手前です。

この漫画の作者は「みよしふるまち」さんです。

2009年、「月刊コミックアヴァルス」
に掲載された「埴生の宿」がデビュー作で、
2018年からは「台所のドラゴン」を連載しています。

基本データ

掲載誌は「月刊コミックアヴァルス」。

2011年6月号から2012年8月号まで連載されています。

単行本は全3巻で出版社はマッグガーデンです。

なお1巻目の発売は、2011年12月15日です。

内容

キャッチフレーズは「青春+お茶マンガ」で、
主人公はアメリカからの留学生、
ユージーン・オルコットです。

日本語がカタコトな彼は、
茶道部を剣道や柔道のような武道だと勘違いしてしまいます。

勘違いに気がついた彼は帰ろうとしますが、
出されたお茶を飲んだところなぜか涙を流し、
故郷や友人たちを思い出してしまうことに。

茶道に興味を覚えた彼と、
茶道家元の跡継ぎである鳥居樹を中心として
物語は展開をしていきます。

留学生と、茶道に真剣に取り組む後継ぎ息子の交流が見どころです。

コイ茶のお作法

コイ茶のお作法の作者は、
和柄が大好きだという桜城ややさんです。

「夢結び恋結び」や「なついてくるなよ!」
「秘めごとあそび」のような、男性同士の物語を主に描いている漫画家です。

基本データ

この漫画の掲載誌は「CIEL」です。

掲載期間は不明ですが、単行本は4巻出ています。

出版は角川書店で、レーベルは「あすかコミックスCL-DX」。

1巻目の発売日は2013年となっています。
この作品はドラマCDも出されており、主人公の声を担当したのは声優の高橋広樹さんです。

内容

運動が得意ながら行儀が悪い、徳丸円が主人公です。

その粗暴さを改善すべく、
妹により無理やり入れられたのが茶道部。

茶道部の部長は次期家元であり、
どこか大人っぽいところのある蓮根一真です。

いわゆるボーイズラブに分類される作品ですが、
少年漫画のような点もあるのが特徴です。

やんちゃな徳丸と、落ち着き払った蓮根のコンビが楽しめる漫画となっています。

さどんです

モデルや海女、トラック運転手などの経歴を持つ、
葉月京さんがこの漫画の作者です。

ラブコメが得意で、1999年の「恋愛ジャンキー」が
一般誌でのデビュー作となっています。

2009年からはボランティア活動も活発に行っているので、
雑誌などで見かけた人もいらっしゃるかもしれないですね。

基本データ

この漫画は、途中から掲載媒体が変わっているので注意が必要です。

最初の掲載誌は「ヤングマガジン」で、
連載期間は2012年第52号から2013年第50号までです。

その後2013年12月4日から、
無料漫画アプリの「マンガボックス」に舞台を移しています。

単行本は講談社から1巻が発売されており、発売日は2014年2月20日です。

内容

主人公は女子高生の祭小梅で、
4コマ漫画なのがこの作品の特徴です。

茶道コメディに分類されており、
ドタバタな展開が連続する娯楽作品となっています。

とはいっても茶道に関する描写は細かく、
茶道用語の解説なども見どころの1つです。

パロディ部分などを楽しみながら、
茶道を学べるのがこの作品のポイントです。

へうげもの

この漫画の作者、山田芳裕さんは、
1987年の「大正野郎」がデビュー作です。

「デカスロン」で有名になり、
この「へうげもの」で

第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞

第14回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しています。

基本データ

掲載誌は「モーニング」で、
連載期間は2005年38号から2017年53号まで。

単行本は講談社から、全25巻が発売されています。

1巻目の発売日は2005年12月22日であり、
25巻目の発売日は2018年1月23日です。

またこの作品は、文庫本も12巻出版されています。

内容

長い期間にわたって連載されてきた漫画であり、
内容もそれにふさわしい歴史漫画作品となっています。

主人公は古田織部で、
古田は織田信長や豊臣秀吉に仕えた戦国武将です。

茶道にスポットを当てており、
時代考証が緻密で、しかもエンターテインメント性にあふれた作品です。

またこの漫画は、テレビアニメにもなっています。

なおタイトルの「へうげもの」とは、ふざけるという意味の言葉です。

放課後せんせいと

この漫画の作者は松月滉さんです。

2003年のデビューで、
デビュー作は「推定青年少女」です。

またこの作者は、
「白泉社第303回花とゆめまんが家コース努力賞」

「白泉社第42回ビッグチャレンジ賞佳作」を受賞しています。

基本データ

掲載誌は「別冊花とゆめ」で、
2016年7月号から2018年7月号まで連載しています。

ただし完結したのは同年8月で、
最終的な掲載媒体は「マンガPark」です。

単行本は全4巻で、
白泉社から1巻目が2017年3月25日に発売されています。

またこの作品は、電子書籍にもなっています。

内容

主人公は女子高生の小出駒子です。
「きっさこ(喫茶去)同好会」という名の茶道部での、
駒子と教師の三竹星の活動が物語のメインです。

駒子は部員第1号であり、
三竹は女装男子という一面も持っています。

真面目人間だった駒子が、
三竹と茶道に触れることでどう変わっていくのかが見どころです。

私は利休

この漫画は早川光さんが原作で、
作画担当は「連打一人」です。

連載のデビューは「王様ゲーム」ですが、
そちらも原作者が別にいます。

しかし2014年の「オキテネムル」からは、原作者なしで漫画を描いています。

基本データ

「ジャンプ改」が掲載誌です。
連載は2011年No.1から2013年11月号までで、単行本は全4巻です。

集英社からの発売で、
1巻目の発売日は2012年4月15日となっています。

この単行本は、
各巻の巻末に茶道家「木村宗慎」のコラムが掲載されているのが特徴です。

内容

本格「茶の湯」コミックというのが、
この漫画のキャッチフレーズです。

その呼び名の通り、
道具や茶道に関する知識がふんだんに盛り込まれており、

茶道を知るのにとても適した漫画だと言えるでしょう。

ファンタジーな要素もあり、
純粋に漫画としても楽しめるのがこの作品です。

主人公は地味な会社員である田中芳郎。

時折千利休が生まれ変わったような言動をする彼と、
普通のOLである雪吹なつめが次第に茶道に入り込んでいく姿が描かれています。

茶道に親しむのなら漫画を読むことから始めてみるのもOK

茶道は奥が深く、私自身極めるための道は長いと感じています。

とはいっても、踏み出さなければ始まらないのは茶道も同じ。

一度触れてみて、茶道の雰囲気を味わうのが肝心です。

なかなかご近所で茶道に触れる機会がないのであれば、
「漫画を読む」ということから始めてみるのも悪くないと思います。

漫画は面白いものが多いですし、イメージをつかむのにも役立ちます。

今回ご紹介した漫画がきっかけになり、茶道に親しみを持っていただけたら嬉しいです^^