インテリアとしても人気!茶道具の古帛紗の特徴と使い方とは

こんにちは、
茶道具通販専門店ふげつ工房、代表の田中です^^

茶道具の古帛紗は、お茶の席で使用する裂のことです。
小帛紗・古袱紗とも書きます。

茶入・茶碗・茶杓・香合などの貴重品を扱う時に使用します。
お茶の席では必ず携帯します。

小さな裂ですが他の器物と同じく鑑賞の対象になりますので、
名物裂地を用いることが多いです。

様々な種類の裂地があり、インテリアとして楽しむこともできます。
ここでは、古帛紗の特徴と使い方をご紹介します。

古帛紗(こぶくさ)とは

古帛紗は茶道具の一つで縦が5寸(約15cm) 、
横が5寸3分(約15.9cm)と横がわずかに長い小さな布です。

男性と女性ともに同じサイズのものを使用します。

名物裂や緞子が良く使用されますが、
材質や色柄に厳しい決まりはなく、
男女で共用することも可能です。

裂地には、その由来をもとにした、
いわゆる通称名と、
染織物としての要件とされる、
地色・文様・織り方の三つの名称を合わせた呼び名があります。

古帛紗を選ぶ際の注意点としては、
季節感のある柄は季節を外さないようにしましょう。

例えば、雪の柄の古帛紗は冬の季節が良いですね。

茶道は季節を尊びますので古帛紗に限らず、
季節感を損なわないように心がけましょう。

その他の注意点として、
小さい古帛紗は裏千家のみ使用し表千家では使用しません。

古帛紗の使い方

古帛紗の縫い目のない輪の部分を「わさ」と呼びます。

そのわさを右にして縦半分に手前に折り、
懐紙や袱紗と一緒に懐中するのが作法です。

使わない時には、折り目が付かないように広げて収納してください。
点前に使ったり、茶入などの大事な道具を拝見する時に用います。

その他にも水屋より点てたお茶を運ぶとき、
お茶をいただくとき、茶器の下に敷くなど使用頻度の高い茶道具です。

古帛紗は茶道具専門店やデパートなどで購入することが可能です。

価格は1,000円以下のものから
裂地により数十万円もする高額なものまであります。

無理に高価な古帛紗を選ぶ必要はありませんが、
自分が長く大切に使えるものを選ぶと良いでしょう。

インテリアとしての楽しみ方

古帛紗は茶道には欠かせない道具です。

文様が美しいものも多いため、
インテリアとして普段の生活に取り入れることもできます。

置物の下に敷いてアクセントにしたり、
花瓶の下に敷いたりするだけでも
おしゃれな雰囲気を作り出すことができます。

あまり使用しなくなった古帛紗は、
額に入れて壁に飾るのもおすすめです。

古帛紗は作り方の決まりを守れば、
手作りをすることもできます。

古帛紗は糸を途中で切ってはいけません。

これは「福」の縁起を切ることにつながるからです。

玉止めも作らず、
長い糸で一針ずつ丁寧に縫って仕立てていきます。

他にも角を立てて、
ふんわりと仕上げることが大切です。

出来上がりの最後にアイロンをかける際に、
アイロンをかけすぎると平らにつぶれてしまうので注意が必要です。

お気に入りの布地で、自分だけの古帛紗を手作りするのも良いでしょう。

古帛紗をもっと身近に楽しもう!

古帛紗は茶碗や茶器の下に敷いたり、
茶器を拝見するときに畳の上に広げるなどして使用します。

役目も多く鑑賞の対象になることもあるため、疎かにはできません。

茶道においては季節に沿った裂地を選ぶことも重要です。

古帛紗は手作りをすることもできますし、
インテリアに取り入れるなど自分なりの楽しみ方をぜひ見つけてください。