こんにちは、
茶道具通販専門店ふげつ工房、代表の田中です^^
茶道を修道するにあたっては、
様々な道具を知り使いこなすことが必要です。
数ある道具の一つに帛紗があるのですが、
その言葉は聞いたことがあっても、
実際に茶道において
それをどのように使うのかを
正しくイメージできる人は
それほど多くないのではないでしょうか。
そこで以下では、
帛紗の使い方について掘り下げて見ていくことにしましょう。
帛紗(ふくさ)とはどのようなものか
帛紗の正しい読み方は「ふくさ」であり、
他に袱紗や服紗と表記される場合もあります。
基本的に絹で作られているものがほとんどなのですが、
なかには綿製のものも存在しています。
ただし、
綿製の帛紗は伝統的な茶道で用いるのにはあまり適していません。
色合いは、紫色か緋色のものが一般的となっており、
前者は男性用、後者は女性用とされています。
女性用が緋色となっているのは、
定かではございませんが、もし紅が付着しても目立ちにくいから・・・と、聞いたことがあります。
サイズについてもだいたい決まっており、
利休が小田原出陣の際、妻宗恩が棗を包んで送った帛紗の寸法を、一定としました。
約30㎝角の三方を縫って一方をわさにしてあります。
帛紗の用途とは
帛紗は一見すると風呂敷のようにも見えるため、
茶道に詳しくない方は、茶道具を包むために用いると考えるかもしれません。
しかし、実際にはそのような使い方はされず、
茶入や棗、茶杓などを清める(拭う)ために使われるのが一般的となっています。
また、それ以外に、
熱くなっている釜の蓋を開ける際に用いられる場合もあります。
鍋つかみのような使われ方をする
というイメージを持っておくと良いかもしれません。
帛紗を使った茶道具の拭い方は、
「帛紗さばき」と呼ばれており、
その作法は実に多種多様です。
流派によっても違ってきますし、
男女で所作が異なるケースも珍しくないため、
いかに帛紗を使いこなせるかを見ることで、
その人がどの程度茶道に精通している人物であるかが分かる
ともいわれています。
帛紗を使いこなせるようになろう
以上で見てきたように、
帛紗を適切に使いこなせるようになることは、
茶道を心から楽しむためには非常に重要です。
いくら所作や言葉遣いに気を付けていても、
帛紗さばきがうまくできないと、
まだまだ茶の道を極められていない
とみなされてしまうおそれがありますので、
茶道を嗜む場合は、
まずは帛紗の使い方を身に着けるようにするとよいでしょう。